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タイ違法FX事件が政界にも波及? DSIが追うQRS Global・GOFX・HFM・Eterwealth疑惑の全時系列

WikiFX
| 2026-06-25 17:11

概要:タイDSIが違法FX投資ネットワークを特別事件化。QRS Global、GOFX、HFM、Eterwealth、投資講師、決済代行会社、政治家への資金移動疑惑まで、6月16日〜25日の動きを時系列で整理します。

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タイで進む違法FX投資ネットワークの捜査が、単なる「出金トラブル」では済まされない規模に広がっています。

高級車、名品時計、金、現金、暗号資産ウォレット。

そして、投資講師、IB、決済代行会社、有名人、さらには現職議員の名前まで。

タイ法務省特別捜査局(DSI)が6カ月以上にわたって追ってきたとされる今回の事件は、海外FX業界だけでなく、タイ国内の投資コミュニティや政界にも波紋を広げています。

今回の焦点となっているのは、QRS Global、GOFX、HFM、EterwealthなどのFX関連プラットフォームです。DSIは、これらの名称に関連して被害を受けた投資家に対し、正式に情報提供を呼びかけています。

さらに注目を集めているのが、関連する決済会社から人民党議員の個人口座へ送金されたとされる2,800万バーツです。報道によれば、その送金は200万バーツずつ14回に分けて行われたとされています。

なぜ、同じ金額が何度も送金されたのか。

なぜ、投資講師やIBがここまで大きな影響力を持ったのか。

そして、投資家の資金は最終的にどこへ流れたのか。

本記事では、2026年6月16日から25日までの動きを時系列で整理しながら、今回の事件の見どころと注意点をわかりやすく解説します。

今回の事件は「ブローカーだけ」の問題ではない

まず押さえておきたいのは、今回の事件が単なる1社の出金トラブルではないという点です。

DSIが見ているのは、複数の会社や人物が役割を分担していた可能性のあるネットワークです。

現地報道によると、関連する法人ネットワークは19社規模に及ぶ可能性があるとされ、その一部については実態が不明確な会社だった疑いも指摘されています。

このネットワークは、大きく3つの層に分けられるとみられています。

1つ目は、投資家を受け入れる「ブローカー側」です。

QRS Global、GOFX、HFM、Eterwealthなどの名称が、DSIの発表や被害者への呼びかけで取り上げられています。

2つ目は、投資家を集める「投資講師・IB側」です。

SNS、セミナー、オンライン配信、紹介制度などを使い、「投資の先生」「コーチ」「成功者」といった人物像を作り上げ、一般投資家を誘導していた疑いがあります。

3つ目は、資金の受け渡しを担う「決済代行会社側」です。

投資家から集めた資金を受け取り、その後、別の口座、デジタル資産、実物資産などに移していた可能性が調べられています。

つまり、表向きは「FX投資サービス」や「投資教育」に見えても、裏側では集客、入金、資金移動が分業化されていた可能性があるということです。

6月16日:DSIが一斉捜索 現金・高級車・名品時計を押収

事件が大きく動いたのは、2026年6月16日です。

DSIは、サイバー犯罪捜査局(CCIB)やタイ中央銀行などと連携し、バンコク、パトゥムターニー、サムットプラーカーン、サムットサーコーンなどの複数地域で、計24カ所を一斉に捜索しました。

この捜索で押収された資産は、まさに“投資詐欺事件”らしい派手な内容でした。

DSIの発表によると、現場からは現金6,527万バーツ、高級車5台、一般車15台、バイク4台、腕時計113本、金地金・金製品約50バーツ重量、ブランドバッグ40点超、銀地金12キログラム、外貨、銃器3丁、コンピューター55台、スマートフォン30台、暗号資産関連機器などが押収されました。

現金、高級車、名品時計、金、ブランド品。

投資家から集められた資金がどのように使われ、どこへ流れていたのか。今回の捜査で押収された資産の内容は、事件の規模と異常さを強く印象づけるものとなっています。

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DSIは、押収したコンピューターや電子機器の中に、取引システムの操作、注文遅延、価格表示の異常、出金制限などに関係する可能性のある情報が含まれているとみています。

もし投資家が見ていたチャートや取引画面が、実際の市場価格とは異なる形で表示されていたとすれば、これは単なる投資損失ではなく、システムを使った詐欺的行為に発展する可能性があります。

FXで負けたのか。

それとも、最初から勝てない画面を見せられていたのか。

今回の事件で投資家が最も知りたいのは、まさにこの点でしょう。

6月19日:DSIが記者会見 19社ネットワークと資金ルートを公表

6月19日、DSIのYuthana Praedam長官は記者会見を開き、今回の違法FX投資ネットワークの構造を公表しました。

会見では、ブローカー、投資講師・IB、決済代行会社が連携する形で、投資家を集めていた疑いが示されました。

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DSIの資料や現地報道では、QRS Global、GOFX、HFM、Eterwealthのほか、投資講師・IBグループ、そしてRainy Corporation、Pay Solutionなどの決済関連会社の名前も取り上げられています。

ここで一気に注目を集めたのが、人民党のPhawut Phongwittayapanu議員に関する資金移動です。

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報道によると、関連する決済会社から同議員の個人口座へ、合計2,800万バーツが送金されたとされています。さらに、その送金は2024年7月のある日に、200万バーツずつ14回に分けて行われたと報じられています。

この「200万バーツ×14回」という送金方法が、現地で大きな疑問を呼んでいます。

同議員側は、自身はQRS Globalの一般的な金取引の利用者であり、投資勧誘や詐欺への関与は否定しています。SNS上で出回る写真や動画についても、通常のセミナー参加や取引経験の共有だったと説明しています。

一方で、法務当局側からは、金取引であれば通常は価格変動や端数が生じるため、すべてがきれいな整数で送金されている点には説明が必要だとの見方も出ています。

もちろん、現段階で同議員が容疑者と断定されたわけではありません。DSIも、説明や証拠提出の機会を与える方針を示しています。

しかし、「なぜ2,800万バーツが動いたのか」という疑問は、今後の捜査で大きな焦点になりそうです。

有名人の名前も浮上 ただし断定は禁物

今回の事件では、著名芸能人の名前も現地報道で取り上げられました。

プロモーションや集客に関連した人物として名前が出たことで、SNS上では大きな話題になっています。

ただし、ここで注意したいのは、名前が報じられたことと、犯罪への関与が認定されたことは別問題だという点です。

投資案件では、有名人やインフルエンサーが広告塔として利用されるケースがあります。本人が仕組みを十分に理解していなかった場合もあれば、報酬を受け取って積極的にPRしていた場合もあります。

今回も、現段階では当局の正式な判断を待つ必要があります。

それでも、投資家にとって重要なのは、有名人が出ているから安全とは限らないということです。

写真、動画、セミナー登壇、SNS投稿は、投資商品の安全性を保証するものではありません。

6月22日〜23日:DSIが被害者に通報を呼びかけ QRS Globalは反論

6月22日以降、DSIは被害者に対し、正式に情報提供を呼びかけました。

対象として挙げられたのは、QRS Global、GOFX、HFM、EterwealthなどのFX関連プラットフォーム、投資講師・IBグループ、Rainy Corporation、Pay Solutionなどの決済代行会社です。

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DSIは、これらの名称に関連して損失を受けた投資家に対し、銀行明細、入金記録、チャット履歴、広告資料、契約情報などを整理し、捜査当局へ提出するよう求めています。

一方、名前が挙がった側も黙ってはいません。

QRS Globalは声明を発表し、詐欺への関与を否定しました。同社は、過去にオーストラリアASICのAuthorised Representative(AR)としてのステータスを有していたと説明し、現在はより上位のライセンス取得を目指して体制を見直していると主張しています。

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ここで重要なのは、海外ライセンスの有無と、タイ国内での営業の適法性は別問題だということです。

海外の登録やライセンスを掲げていても、それがタイ国内で一般投資家を勧誘してよいことを意味するわけではありません。これは日本人投資家にとっても重要なポイントです。

「海外ライセンスがあるから大丈夫」

「ASIC関連だから安心」

「有名な先生が紹介しているから安全」

こうした思い込みが、結果的に大きな損失につながる可能性があります。

6月24日:事件は「特別事件」に格上げ 被害者はDSIへ

6月24日、DSIは今回の違法FX投資疑惑を正式に「特別事件」として受理しました。

特別事件化されたことで、DSIはより広い権限を持って捜査を進めることになります。今後は、コンピューター犯罪法違反の疑いに加え、公共詐欺、無登録金融取引、資金洗浄、先物取引関連法違反など、複数の法令違反についても調べが進む可能性があります。

DSIによると、被害者はすでに500人を超えており、損害額は数十億バーツ規模に達する可能性があります。中には、1人で7,000万バーツ規模の損失を訴えるケースもあるとされています。

同日、被害者グループはDSIを訪れ、銀行流水、チャット履歴、入金記録などの証拠を提出しました。

被害者側は、すでに押収・凍結された資産だけでは被害回復に不十分だとして、暗号資産や海外送金ルートを含む追加の資産凍結を求めています。

投資家にとって最も気になるのは、やはり「お金は戻ってくるのか」という点です。

しかし、資金が複数の口座、決済代行会社、暗号資産、海外ルートを経由している場合、回収は簡単ではありません。だからこそ、被害者側は早期の資産凍結を強く求めているのです。

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人気番組でも話題に “投資の先生”型トラブルに注目

6月24日には、タイの人気番組でも、投資名目で多額の資金を集めたとされる別のトラブルが取り上げられました。

番組では、投資家側と代理運用を行っていたとされる人物が対面し、資金の行方や出金不能をめぐって激しいやり取りが行われたと報じられています。

この件そのものがDSIの今回の特別事件と直接同一であるかは慎重に見る必要がありますが、構図は非常によく似ています。

SNSで成功者のイメージを作る。

投資の知識がある人物として信頼を集める。

「代わりに運用する」「利益を出せる」と説明する。

最初は一部出金できるように見せる。

その後、出金が遅れ、最後は連絡が取れなくなる。

これは、海外FXや暗号資産を使った投資詐欺でよく見られる流れです。

特に、「先生」「コーチ」「チーム長」「IB」などの肩書きがある人物が、固定収益や高利回りをにおわせて資金を集めている場合は注意が必要です。

6月24日:タイ中央銀行が明確に警告

同じく6月24日、タイ中央銀行も今回の事件に関連して重要な注意喚起を行いました。

タイ中央銀行は、タイ国内でForex取引業者にライセンスを発行したことはないと明確に説明しています。

つまり、海外業者が「ライセンスあり」と宣伝していても、それがタイ国内での営業許可を意味するわけではありません。

さらに、一般投資家に対してForex投資を広告・勧誘し、資金を集める行為は、公共詐欺型の違法集資に該当する可能性があり、重い刑事罰の対象になる可能性があると警告しています。

これは日本人投資家にとっても他人事ではありません。

海外FX業者の中には、日本語サイト、日本語サポート、日本人向けキャンペーンを用意しているにもかかわらず、日本の金融庁に登録していない業者も存在します。

海外ライセンスがあるかどうかだけでなく、自分が住む国でどのような扱いを受けている業者なのかを確認する必要があります。

6月25日:議員への説明要請が焦点に 新たな業者名も取り沙汰

6月25日時点で、DSIは資金の流れをさらに詳しく分析しています。現地報道では、関連する取引件数が数万件に及ぶ可能性があるとも伝えられており、資金移動の全体像を把握するには時間がかかるとみられています。

Phawut議員については、国会会期中の議員特権との関係から、正式な聴取や説明のタイミングが注目されています。今後、同議員が2,800万バーツの資金についてどのような説明を行うのかが、事件の大きな焦点の一つになります。

また、被害者コミュニティやSNS上では、HTFXなど別の海外FXプラットフォームについても、出金制限や口座凍結を訴える声が出ています。

ただし、本稿執筆時点で、HTFXがDSIの公式発表で今回の特別事件の対象として明確に名指しされたことは確認されていません。そのため、同社については「被害者側で名前が取り沙汰されている段階」として、今後の当局発表や被害届の動きを慎重に確認する必要があります。

今後、DSIの追加発表によって対象が広がるのか。

それとも、現在名前が出ているプラットフォームや関係者に捜査が集中するのか。

この点は、タイの海外FX業界にとって大きな分岐点になりそうです。

今回の事件で一番怖いのは「勝てるかどうか」ではない

FXやCFD取引では、価格変動によって損失が出ること自体は珍しくありません。

しかし、今回の事件で問題になっているのは、相場で負けたかどうかではありません。

そもそも、投資家が入金した資金は本当に取引に使われていたのか。

取引画面やチャートは正しく表示されていたのか。

出金できない理由は、本当に市場環境や本人確認の問題だったのか。

それとも、最初から資金を移すための仕組みだったのか。

このような疑問が出ている時点で、一般的な投資リスクとは別の問題になります。

海外FXを利用する際、多くの投資家はスプレッド、レバレッジ、ボーナス、約定力などに注目します。しかし、本当に重要なのは、出金できるか、資金がどこで管理されているか、運営会社がどの規制下にあるかです。

投資講師・IB経由の勧誘で注意すべきサイン

今回の事件で改めて注目されているのが、投資講師やIBを通じた勧誘です。

もちろん、すべてのIBや投資講師が危険というわけではありません。正しく情報提供をしている人もいます。

しかし、次のような特徴がある場合は注意が必要です。

・「先生の通りにやれば勝てる」と強調する。

・「元本保証」「毎月安定収益」などをにおわせる。

・高級車、ブランド品、豪華な生活を頻繁に見せる。

・セミナー参加者の成功体験ばかりを見せる。

・入金先が個人名義や第三者名義になっている。

・出金トラブルが起きると、理由を曖昧にする。

・金融ライセンスについて質問すると、海外登録だけを強調する。

・損失が出た後も、追加入金を促す。

特に、FXやCFDのような高リスク商品で「安定収益」や「保証」に近い表現が出てきた場合は、かなり慎重になるべきです。

なぜ海外FX事件では“決済会社”が重要なのか

今回の事件では、ブローカーや投資講師だけでなく、決済代行会社も大きな焦点になっています。

これは非常に重要です。

投資家は、公式サイト上でブローカーに入金しているつもりでも、実際の資金は別の決済会社、第三者口座、電子ウォレットを経由している場合があります。

この場合、トラブルが起きたときに「誰にお金を渡したのか」が見えにくくなります。

・ブローカー本体なのか。

・IBなのか。

・決済代行会社なのか。

・個人口座なのか。

・海外法人なのか。

この境界が曖昧なほど、被害回復は難しくなります。

今回DSIが決済ルートに注目しているのは、投資家の資金がどこに流れたのかを突き止めるためです。

海外FX業者を利用する前には、入金先の名義、決済会社の名称、入出金ルール、出金手数料、出金拒否の口コミを必ず確認する必要があります。

今後、タイの海外FX業界はどうなるのか

今回の事件を受けて、タイ国内の海外FX業界では大きな変化が起きる可能性があります。

まず、タイ国内の決済ルートに対する監視は強まるとみられます。DSIやタイ中央銀行が決済代行会社に注目している以上、今後は銀行口座、電子決済、暗号資産を使った入出金がより厳しく見られる可能性があります。

次に、IB制度にも影響が出る可能性があります。

派手なセミナー、高収益をうたう勧誘、代理運用、PAMM・MAMのような仕組みを使った集客は、ブローカー側にとっても大きなリスクです。今後、一部の海外FX業者がタイ向けのIB制度を縮小したり、問題のあるIBアカウントを停止したりする動きが出ても不思議ではありません。

さらに、被害者の通報が増えれば、今回名前が出た業者以外にも、調査対象が広がる可能性があります。

今後は、DSIの追加発表、タイ中央銀行の警告、資金洗浄対策当局の動きに注目する必要があります。

まとめ

今回のタイDSIによる違法FX投資ネットワーク捜査は、海外FXを利用する投資家にとって大きな警告です。

きれいなウェブサイト。

海外ライセンスの表示。

有名人との写真。

投資セミナー。

SNS上の成功体験。

豪華な生活を見せる投資講師。

これらがそろっていても、安全とは限りません。

本当に見るべきなのは、誰が紹介しているかではなく、どの会社が運営しているのか、どの規制下にあるのか、資金はどこへ流れているのか、そして出金は本当にできているのかです。

海外FXやCFD取引を利用する場合は、入金前に必ずブローカーのライセンス、安全性、評判、出金トラブルの有無を確認してください。

WikiFXでは、海外FX・CFDブローカーのライセンス情報、利用者の評判、出金拒否に関する真相公開投稿を確認できます。

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