4日の米金融市場では株式と国債がいずれも下落。積極的な米利下げの織り込みは行き過ぎだった可能性が示唆されている。
コールセンター向けソフトウエアを手がける米ファイブ9は、身売りの可能性を模索していることが事情に詳しい関係者の話で明らかになった。ファイブ9はズーム・ビデオ・コミュニケーションズによる買収計画を2年余り前に白紙に戻していた。
カタールの政府系ファンド(SWF)は、英銀バークレイズの保有株式の半分近くを放出する。戦略的な見直しを検討しているバークレイズ経営陣にとって、この動きは寝耳に水だった。
米金融政策当局が来年どの程度利下げするかについて、金融市場は楽観的になり過ぎており、この見方と反対に賭ければオプショントレーダーは利益を得られるチャンスがあると、ゴールドマン・サックスが指摘した。
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」による減産は必要であれば来年3月を過ぎても「間違いなく」継続可能だと述べた。減産措置は完全に実施されるとも語った。
米企業の内部関係者が自社株の保有を積み増す傾向が強まっている中で、S&P500種株価指数で好調ぶりが際立つエヌビディアの幹部らは利益確定を進めている。
米利上げは終了したとの楽観が芽生えつつあることから、株式投資家の関心は大型テクノロジー株から、小型株とその割安なバリュエーションに移っている。
トヨタ自動車の欧州幹部らは、域内で電気自動車(EV)が広く普及する上では依然としていくつかの重要な要素が必要だとみている。ただ欧州市場について、トヨタとして現地生産の検討を始めるだけの進展を見せているとは考えているようだ。
マーク・ザッカーバーグ氏はソーシャルメディア大手メタ・プラットフォームズの保有株を2年ぶりに売却した。同氏が共同創業したメタは波乱含みの2022年を経て、急速に業績が持ち直している。
スイスの医薬品メーカー、ロシュ・ホールディングが最大31億ドル(約4500億円)で買収を決めた米カーモット・セラピューティクス。評価額は半年前に当たる5月の12億5000万ドルから倍以上に膨れ上がった。押し上げているのは、2020年代末までに市場規模が推定1000億ドルに達するとされる肥満症薬に対する熱狂的な需要だ。
欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は4日、インフレが先月予想以上に鈍化したにもかかわらず、インフレが抑制されているとはまだ言えないと述べた。
ゴールドマン・サックス・グループの元パートナー、ショーン・ギャラガー氏は自身が立ち上げたヘッジファンド運営会社を閉じ、米投資銀行ラザードの資産運用部門に移る。
米国債利回りが上下する中、11月に上昇した米国株は12月にはボラティリティーが高まる。モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏が予想した。
スイスの医薬品メーカー、ロシュ・ホールディングは、米カーモット・セラピューティクスを最大31億ドル(約4500億円)で買収することで合意した。カーモットは製薬業界に旋風を巻き起こしている減量薬の新薬を開発している。
オーストラリアの電力会社オリジン・エナジーの株主は、カナダの資産運用会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントが主導する191億豪ドル(約1兆8700億円)の買収提案を僅差で否決した。
11月の米雇用統計が8日に発表され、ストライキを行っていた全米自動車労組(UAW)加盟の労働者の職場復帰を反映し、非農業部門雇用者数のこのところの増加幅の鈍化傾向に歯止めがかかる見通しだ。
11月は相場の急回復に伴い、投資家にとって2008年以降で最良の月となったが、強気のマイルストーンにもかかわらず、最近のメルトアップ(劇的な価格上昇)の経験がウォール街に警戒するよう教訓を与える。
11月の胸が躍る米株式相場急伸の下には、不気味な静けさがあり、少なくとも年末までは株式投資家がさらに利益を上げることを示唆している。
猛烈な米債券相場上昇は、米金融当局の利上げサイクルが終了したとのトレーダーの確信を示している。現時点での論点は、利下げがいつ開始され、最終的にどの程度になるかに移っている。
金スポット価格が過去最高値を更新した。米経済指標の軟化や米金融当局者によるハト派発言で、来年前半の利下げ観測が広がった。