豪州9月の失業率は低水準　利上げのスピードが落ちるか

オーストラリアの9月の雇用者数は8月よりわずか900人増加したに過ぎず、市場予想の2万5千人を大きく下回りました。一方、失業率は3.5％の低水準でした。この結果を受け、「オーストラリア準備銀行が金融政策の利上げペースを緩めるのでは？」と市場関係者の間では囁かれています。

雇用統計発表後、豪ドルはやや弱含み、オーストラリア株は続落し、オーストラリアの短期国債利回りは下落した後反発しました。 オーストラリア統計局の労働統計部長は、「900人という数字は、ここ数カ月で雇用の伸びが鈍化しているものの、毎月50万人近くが就業しながら、ほぼ同数が離職している事実を反映している」と指摘しています。

労働市場は、オーストラリア経済における注目の話題です。 オーストラリア準備銀行は、失業率は12月までに48年ぶりの低水準となる3.4%に低下し、2023年半ばまでこの水準が続くと予想しています。