概要:米国の住宅価格は8カ月連続で上昇し、過去最高を更新した。S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめたデータで明らかになった。
9月の全米ベース住宅価格指数は前月比0.7%上昇-前年比3.9%上昇
根強い在庫不足を背景に価格の上昇が続いている
米国の住宅価格は8カ月連続で上昇し、過去最高を更新した。S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめたデータで明らかになった。
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住宅ローン金利は7%超で推移しており、潜在的な買い手と売り手の双方が様子見を続けている。物件不足の中、購入意欲の強い買い手は入札合戦に巻き込まれることが多くなっている。住宅価格は1月に底値を付けて以降、根強い在庫不足を背景に上昇が続いている。
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統計発表元であるS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズのマネジングディレクター、クレイグ・ラザラ氏は「今年見られる住宅ローン金利の上昇が販売を抑制していることは確実だが、そうした中で販売可能な在庫の相対的な不足が価格を強く支えている」と説明した。
9月の全米ベースの住宅価格指数は前年同月比では3.9%上昇。8月は2.5%上昇だった。
都市別ではデトロイトやサンディエゴ、ニューヨークなどで価格の伸びが目立った。