概要:欧州中央銀行(ECB)が来年4月までに中銀預金金利を0.25ポイント引き下げる可能性が、ECBの会合日程に連動するスワップ取引で初めて完全に織り込まれた。ユーロ圏主要国のインフレ率が予想以上に低下したことが後押しした。
3月利下げ確率も約50%、来年は4回利下げへ-スワップ取引が示唆
ECB、政策引き締め過ぎたと認めるのは時間の問題-マネックス
マネックス・ヨーロッパの外国為替分析責任者、サイモン・ハービー氏は「ECBが政策を引き締めすぎたと正式に認めるのは時間の問題だろう」との見解を示し、これがユーロを圧迫し、1.09ドル未満に戻る可能性があると予想した。
欧州の債券はインフレ統計の発表後に上昇し、月間の上げ幅を拡大した。ドイツ10年債利回りは月初から40ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げ、2022年7月以来の大幅な低下。30日の外国為替市場でユーロは一時0.5%安の1.0920ドルに下落した。