概要:米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は政策金利について、インフレをコントロールするのに「非常に良い位置」にあるとの見解を示した。利下げについては考えておらず、利上げが終了したかどうか言及するのは時期尚早だとしている。
米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は政策金利について、インフレをコントロールするのに「非常に良い位置」にあるとの見解を示した。利下げについては考えておらず、利上げが終了したかどうか言及するのは時期尚早だとしている。
独紙ベルゼン・ツァイトゥングが30日に掲載したインタビューで、インフレ率は依然として高過ぎ、勝利宣言は「時期尚早」だとデーリー総裁は指摘。その上で「政策は非常に良い位置にある。われわれは政策金利を大幅に引き上げてきた」とし、「インフレ上昇をヘッジするような保険的な思考は現時点で必要ない。金融当局はただ忍耐強く、警戒を怠らないようにすべきだ」と語った。インタビューは30日より前に行われた。
資産家のビル・アックマン氏は今週、金融当局が市場予測よりも早く利下げを始めると見込んでいると語り、波紋を広げていた。
しかしデーリー総裁は、利下げに関する話題は「現時点では特に有意義ではない」とし、「私自身は現時点で利下げは全く考えていない」と述べた。同総裁は来年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
関連記事
米地区連銀総裁3人、差し迫った追加利上げの必要性ないと示唆
NY連銀総裁、景気抑制的な金融政策「かなりの期間」続くと想定