概要:マーク・ザッカーバーグ氏はソーシャルメディア大手メタ・プラットフォームズの保有株を2年ぶりに売却した。同氏が共同創業したメタは波乱含みの2022年を経て、急速に業績が持ち直している。
約272億円相当のメタ株、同氏の団体が11月に手放す
メタ株のパフォーマンス、エヌビディア以外の大手ハイテク上回る
メタ株は年初から11月末までに172%急騰し、そのパフォーマンスはエヌビディアを除く全ての米主要ハイテク企業を上回った。ザッカーバーグ氏はベンチャーキャピタルや科学研究、インパクト投資などメタ外でも活動しており、株価急騰はそうした活動資金の最大化に寄与している。
同氏は10年前から定期的にメタ株をブロック取引で売却してきたが、2022年は一切売らなかった。メタ株は昨年、極めて悪い四半期決算を受けて1日としては過去最大となる時価総額減少を記録した。同年の株価は12年の新規株式公開(IPO)後で最悪の成績だった。
メタ時価総額が約29兆円減少、1日として米史上最大の急減
メタ株は2021年に記録した上場来高値に接近している。ザッカーバーグ氏と同氏の慈善団体、チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブは同年、10億ドル相当を超えるメタ株を売却。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると同氏の資産は1177億ドル。今もメタ発行済み株式の約13%を保有し、それが資産のほとんどを占めている。
メタ・プラットフォームズ株