概要:米オープンAIと競合するフランスの人工知能(AI)スタートアップ企業ミストラルAIは、エヌビディアやセールスフォースなどを含む投資家からの資金調達ラウンドで約4億5000万ユーロ(約718億円)を集める最終段階にあることが事情に詳しい関係者の話で分かった。ミストラルAIの企業評価は約20億ドル(約2950億円)となるという。
仏AIスタートアップ企業、4.5億ユーロ調達へ最終段階-関係者
仏デジタル担当長官だったセドリック・オ氏らも持ち分売却へ
米オープンAIと競合するフランスの人工知能(AI)スタートアップ企業ミストラルAIは、エヌビディアやセールスフォースなどを含む投資家からの資金調達ラウンドで約4億5000万ユーロ(約718億円)を集める最終段階にあることが事情に詳しい関係者の話で分かった。ミストラルAIの企業評価は約20億ドル(約2950億円)となるという。
このディールには、ベンチャーキャピタル(VC)会社アンドリーセン・ホロウィッツが率いる複数の投資家からの3億2500万ユーロ強の出資が含まれる。アンドリーセンは2億ユーロの投資について交渉中だと関係者は話した。エヌビディアとセールスフォースは転換社債に1億2000万ユーロを投じることで合意した。詳細の一部はまだ流動的で、変更される可能性もあるという。関係者は協議が部外秘だとして匿名を条件に明らかにした。
取引条件を詳述した文書をブルームバーグが確認したところでは、ミストラルの共同創業者3人は今回のディールの一環として1人当たり100万ユーロ強の株式を売却することに同意した。ミストラルの他の内部関係者3人も株式を売却する予定で、仏デジタル担当長官を務め現在は同社最高顧問のセドリック・オ氏も含まれており、100万ユーロ近くを売却する計画。
ミストラルの広報担当者と、アンドリーセンとエヌビディア、セールスフォースの担当者はコメントを控えた。オ氏はコメント要請に応じなかった。