概要:欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBが来年上期に利下げする必要は恐らくないとの見方を示した。
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ECBが来年上期に利下げする必要は恐らくないとの見方を示した。
エコノストリーム・メディアが引用したカザークス氏のプレゼンテーションによれば、同氏は「現在の経済見通しと中期的な予測シナリオを踏まえると、2024年上期に利下げする必要はない。ただ、見通しが変わり、物価安定のリスクバランスが変化すれば、金利に関するわれわれの判断も変わる可能性がある」と指摘した。
政策当局者は、インフレ目標の達成に向け恐らく十分な金融引き締めを行ってきたとの考えを示唆しており、トレーダーの間ではECBによる来年の利下げ観測が高まっている。