概要:米国のニューヨーク州で最低賃金が引き上げられ、ニューヨーク市やロングアイランド、ウエストチェスター郡では労働者の時給が16ドル(約2400円)と、現行水準よりも1ドル高くなる見通しだ。
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2023年12月6日 13:08 JST
来年1月1日に引き上げ実施-ネブラスカ州やカリフォルニア州含む
インフレや労働者によるストライキで賃金上昇
米国のニューヨーク州で最低賃金が引き上げられ、ニューヨーク市やロングアイランド、ウエストチェスター郡では労働者の時給が16ドル(約2400円)と、現行水準よりも1ドル高くなる見通しだ。
給与計算代行サービスのADPによると、最低賃金の引き上げは来年1月1日に実施される予定。ニューヨーク州のほか、ロードアイランド州やネブラスカ州、カリフォルニア州など計22州で行われる。ワシントン州では最低賃金が16.28ドルと、州レベルでは全米で最も高い水準となる。
労働組合がここ1年間に会社側に対し賃上げ要求を強めてきたことを受けて、賃金は上昇している。米自動車メーカーの労働者がストライキ後に新たな賃上げを勝ち取ったほか、米宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)はストを回避するため大幅な賃金引き上げを行った。一方、インフレによる生活費の高騰を受け、多くの州で最低賃金の水準が引き上げられている。
米民間最大の雇用主である小売り大手のウォルマートも今年、初任給を引き上げた。