概要:インフレ懸念が後退し、来年は金融緩和の波が押し寄せるとの期待から、世界中の債券が上げ幅を広げている。
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2023年12月6日 13:10 JST
米国を除くソブリン債の指数が2022年以来の高水準に
ECB、FRB当局者のハト派発言が債券上昇を後押し
ECB当局者による新たなハト派的発言を受け、投資家は現在、欧州が早ければ来年3月7日にも利下げに踏み切り、その2週間後には米当局が追随する公算が大きいとみている。わずか1週間前に中銀が来年の利上げ可能性を示唆したニュージーランドでさえ、市場は5月に利下げがあり得ると想定している。
債券相場な今年乱高下したが、上昇で年を終えそうだ。今年初めに見込まれていた上昇に水を差した中銀のタカ派スタンスが後退したためだ。
ブルームバーグの米国債を除く国債指数はヘッジ付きベースで昨年12月30日以降に6%上昇。米国債は1.8%のリターンとなり10月半ばのマイナス3.3%から回復している。
ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事やシュナーベルECB理事といったタカ派が米欧双方でさらなる引き締めを検討する必要性を否定したことで、金利見通しはこの1週間に大きく変化した。
ECB追加利上げ可能性低いとシュナーベル氏-利下げ観測強まる
FRB当局者、利下げ観測が高まる事態は警戒も発言のトーンに変化