概要:7日の外国為替市場では、スイス・フランがユーロに対して上昇し、 スイス国立銀行(中央銀行)が約9年前に為替レートの上限を撤廃して以来の最高値をつけた。
2023年12月7日 21:12 JST
7日の外国為替市場では、スイス・フランがユーロに対して上昇し、 スイス国立銀行(中央銀行)が約9年前に為替レートの上限を撤廃して以来の最高値をつけた。
フランは一時1ユーロ=0.94087フランと、2015年1月以来の高値。スイス中銀は当時、フランの対ユーロ相場の上限を突然撤廃して世界の金融市場を混乱させ、フラン急騰を招いた。
ただ、今回の動きの背景にあるのは金利期待の変化で、欧州中央銀行(ECB)がスイス中銀よりも早期に利下げに動きとの見方を投資家は強めつつある。ECB当局者は早期利下げへの期待を押しとどめようとしているが、来年1-3月(第1四半期)にも利下げを開始する可能性があることを市場は織り込みつつある。