概要:米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)の資産残高がまた過去最高を更新した。5%を超える金利に加え、米利上げが完了した可能性を受け、資金流入が続いた。
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2023年12月8日 8:06 JST
12月6日終了週、MMF総資産は5兆8980億ドルに増加-ICI
来週予定の今年最後のFOMC会合、政策金利を据え置く見通し
米金融当局が数十年ぶりの積極的な引き締めサイクルを開始した昨年以来、個人投資家がMMFに押し寄せている。MMFには金利上昇の恩恵が銀行よりも迅速に反映されている。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は11月会合で政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を22年ぶり高水準の5.25-5.5%に据え置いた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は2会合連続の利上げ見送り後、40年間で最も積極的な引き締めサイクルが終了した可能性を示唆した。来週に予定される今年最後の会合で当局は金利を据え置くと予想されている。
6日終了週の内訳を見ると、米財務省短期証券(TB)、現先取引、政府機関債などの証券に投資するガバメントMMFの資産は561億ドル増の4兆8290億ドル。一方、コマーシャルペーパー(CP)など相対的にリスクが高めの資産に投資する傾向があるプライムMMFの資産は9460億ドルで、61億ドル増加した。