概要:大手資源商社トラフィグラ・グループは、自社株を保有する従業員に年間配当金として前年比約3倍増の59億ドル(約8500億円)を支払った。同社の2023年9月期決算は3年連続で過去最高益を記録した。
大手資源商社トラフィグラ・グループは、自社株を保有する従業員に年間配当金として前年比約3倍増の59億ドル(約8500億円)を支払った。同社の2023年9月期決算は3年連続で過去最高益を記録した。
配当額はトラフィグラにとって過去最大で、ロシアのウクライナ侵攻に端を発した相場の変動によって、未上場が多い世界の商品取引企業がいかに多大な恩恵を受け続けているかをあらためて浮き彫りにした。トラフィグラは同社を所有する約1200人のトップトレーダーと幹部に配当を支払う。一人当たり平均500万ドル近くを受け取る。
トラフィグラの通期利益はエネルギー部門の利益増が寄与し、5%増の74億ドル。特に上期が良好だった。同社は下期の「より正常化した」状況が続くとみており、こうした極めて好調な業績は続かない可能性があると指摘した。