概要:イエレン米財務長官は、インフレが鈍化する中で米金融当局が経済の安定を保つために利下げを検討するのは理にかなっているだろうとの見解を示した。
2023年12月14日 2:40 JST
実質金利が上がり、金融環境を引き締めるからだと説明
インフレ率は2024年末までに2%近辺のレンジに低下すると予想
イエレン米財務長官
Photographer: Mandel Ngan/AFP/Getty Images
イエレン長官は13日、CNBCとのインタビューで「インフレ率が低下する中で金利が幾分下がるのはある意味、当然のことだ。そうでなければ実質金利が上がり、金融環境を引き締める傾向を招くからだ」と述べた。
「インフレは低下し続けるというのが私の予想だ」とし、インフレ率は2024年末までに2%近辺のレンジに低下するとの見通しを示した。
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長官はまた、「米金融当局には対処すべき2つのリスクがある。一つは、当局が想定する目標までインフレ率が下がらないこと。もう一つは、経済が弱くなり過ぎることだ」と指摘。「その点は金融当局に任せる」と語った。