概要:ドイツ企業の景気見通しは4カ月ぶりに悪化し、来年初めに回復が根付くとの期待に冷や水を浴びせた。
12月のIfo企業景況感指数は84.3、予想85.6
年末を迎えるにあたり、ドイツ経済は依然弱い-Ifo所長
ドイツ企業の景気見通しは4カ月ぶりに悪化し、来年初めに回復が根付くとの期待に冷や水を浴びせた。
Ifo経済研究所が18日発表した12月のIfo企業期待指数は84.3と、前月の85.1から低下した。アナリストらは前月からの小幅上昇を見込んでいた。現状指数も低下した。
Ifoのフュースト所長は発表文で、「現在の業況に対する企業の満足度は低下した」と指摘。「来年上期について、企業は懐疑的な見方を強めた。年末を迎えるにあたり、ドイツ経済は依然弱い」との見解を示した。
ドイツ経済は今年下期に浅いリセッション(景気後退)に陥った可能性がある。消費の手控えや弱い外需、地政学的な緊張が続いた上、来年の予算を巡る政府内の論争もここ数週間に不透明性を高めた。