概要:全米鉄鋼労働組合(USW)は、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収に反対を表明した。
「日本製鉄のことは知らない」-マッコールUSW会長
外国企業による買収は支持しない、USWはこれまで繰り返し主張
全米鉄鋼労働組合(USW)は、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収に反対を表明した。
USWのデービッド・マッコール会長は18日のインタビューで、「うまくいくようなやり方ではない」と述べ、「日本製鉄のことは知らない」と続けた。
同会長は別の発表文で、この買収が労働者と米国の安全保障上の利益にかなうのかUSWとして政府当局に審査を促す意向を示し、買収合意には「USスチールをあまりに長く導いてきたのと同じ、強欲で近視眼的な姿勢が表れている」と主張した。
日本製鉄の森高弘副社長はインタビューで、規制当局の承認を得ることに自信があると語った。USWはこれまで、USスチール買収案で支持するのは米同業のクリーブランド・クリフスが8月に持ちかけた72億5000万ドル(約1兆400億円)の提案だけだと繰り返していた。