概要:遺伝子解析ツール開発会社イルミナが70億ドル(現在のレートで約9970億円)を投じたがん検査技術企業グレイル買収を停止したことを受け、アクティビスト(物言う投資家)のカール・アイカーン氏はイルミナ取締役会の支配に向け新たな委任状争奪戦を開始する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
遺伝子解析ツール開発会社イルミナが70億ドル(現在のレートで約9970億円)を投じたがん検査技術企業グレイル買収を停止したことを受け、アクティビスト(物言う投資家)のカール・アイカーン氏はイルミナ取締役会の支配に向け新たな委任状争奪戦を開始する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アイカーン氏は、思慮に欠ける取引を進めた取締役会の責任を問うべきだと考えているという。現在11人で構成する取締役会に7人の候補を指名する可能性があると、関係者が非公開情報を理由に匿名で語った。
候補者の投票は来年の年次総会で行われる見通し。ただアイカーン氏の計画は、来年1月26日の指名期限前に変更される可能性もあるという。
アイカーン氏の代理人とイルミナの担当者はコメントを控えた。