概要:欧州のクラシファイド広告会社アデビンタのレバレッジド・バイアウト(LBO)を支援するための資金調達で、ダイレクトレンディング(直接融資)の貸し手から、直近に決まっていたパッケージを少なくとも25億ユーロ(約3900億円)超過するオファーがあったことが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
欧州のクラシファイド広告会社アデビンタのレバレッジド・バイアウト(LBO)を支援するための資金調達で、ダイレクトレンディング(直接融資)の貸し手から、直近に決まっていたパッケージを少なくとも25億ユーロ(約3900億円)超過するオファーがあったことが分かった。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アデビンタLBO向けの資金支援は、先月すでに直接融資案件で過去最大となる45億ユーロの提供が決まっていたが、オファー総額は70億ユーロを超えているという。プライベートクレジット大手のアポロ・グローバル・マネジメントやインターミディエート・キャピタ ル・グループ、シックス・ストリート・パートナーズ、ゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門など19社がそれぞれ数億単位で資金提供を申し出たという。事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った。
アレス・マネジメントのマイク・アロゲティ最高経営責任者(CEO)は、プライベートクレジット市場への純然たる需要の大きさは、次の重要な節目となる100億ドル(約1兆4400億円)規模の資金提供案件が視野に入っていることを意味すると指摘。急成長中のこの業界はすでに80億ドルから100億ドルクラスの案件に対応することも可能になっているという。
今回の資金提供は、ペルミラとブラックストーンが率いるプライベートエクイティー(PE、未公開株)コンソーシアムによるアデビンタのLBOを支援するためのもの。ペルミラとブラックストーンはコメントを控えた。アデビンタはコメントの要請に応じなかった。