概要:物流大手の米フェデックスの9-11月(第2四半期)決算では利益がアナリスト予想を下回った。経費は削減されたが、長引く貨物需要低迷を背景に航空貨物部門とトラック部門の輸送量減少を補うほどではなかった。同社は通期売上高見通しを下方修正した。
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2023年12月20日 7:57 JST
9-11月期の調整後1株利益は3.99ドル-アナリスト予想4.19ドル
通期売上高見通しを下方修正-売上高が「1桁台前半の減少率」に
物流大手の米フェデックスの9-11月(第2四半期)決算では利益がアナリスト予想を下回った。経費は削減されたが、長引く貨物需要低迷を背景に航空貨物部門とトラック部門の輸送量減少を補うほどではなかった。同社は通期売上高見通しを下方修正した。
19日の発表資料によると、9-11月期の調整後1株利益は3.99ドル。アナリスト予想は4.19ドルだった。売上高は2.6%減の222億ドル(約3兆2000億円)。アナリスト予想は224億ドル。
消費者が実店舗での買い物を再開し、インフレと金利高への対応を迫られ購買力が低下する中、今年の繁忙期は落ち着いている。だがフェデックスの地上輸送部門では輸送量と荷物1個当たりの単価が上振れした。ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)からの乗り換えが追い風となった。
同社は通期売上高が「1桁台前半の減少率」になるとの見通しを示した。従来見通しはほぼ横ばいだった。調整後1株利益予測は17-18.50ドルに据え置いた。
株価は通常取引後の時間外取引で一時8.6%安の255.81ドル。