概要:11月の米個人消費支出(PCE)統計は、食品とエネルギーを除くコアベースでの価格指数の伸びが市場予想を下回り、来年の米利下げ見通しを強める内容となった。
PCEコア価格指数は前年同月比3.2%上昇-市場予想は3.3%上昇
PCE総合価格指数は前月比0.1%低下-20年4月以来のマイナス
11月の米個人消費支出(PCE)統計は、食品とエネルギーを除くコアベースでの価格指数の伸びが市場予想を下回り、来年の米利下げ見通しを強める内容となった。
キーポイント |
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物価上昇圧力の持続的な緩和と家計需要の底堅さは、景気がソフトランディング(軟着陸)するという見通しと整合している。
11月のPCE総合価格指数は前月比0.1%低下となり、2020年4月以来のマイナスを記録した。前年同月比では2.6%上昇と、21年2月以来の小幅な伸び。
米金融当局が注目する住宅とエネルギーを除くサービス業の価格指数は、2カ月連続で前月比0.1%上昇にとどまった。