米最高裁、トランプ氏免責巡る迅速審理を否定－特別検察官の請求却下

2020年米大統領選挙の結果を覆そうとしたとして起訴されたトランプ前大統領に訴追免責特権があるかという問題について、米連邦最高裁判所は22日、速やかな審理入りを求めていたスミス特別検察官の請求を退けた。スミス氏は３月４日の公判入りを目指し、最高裁に地裁判断に対する直接審理を請求していた。

最高裁判事らは意見書や反対意見を公表せず、免責特権を否定した地裁判断を不服としたトランプ氏の連邦高裁上訴を容認した格好。2024年の大統領選挙に向けた党予備選の時期に、トランプ氏の法的運命はまだ定まらないことになる。連邦高裁での弁論手続きは１月９日に予定されている。

トランプ氏、最高裁の介入をけん制－訴追免責の高裁審理省略に抵抗