概要:3Dプリンター製造の米ストラタシスは24日、同業ナノ・ディメンションから1株当たり16.50ドルの現金による一方的な買収提案を受けたことを確認した。
全て現金による取引、ストラタシスを約11億ドルと評価するもの
戦略的検討プロセスが取引やその他の戦略的結果もたらす保証はない
3Dプリンター製造の米ストラタシスは24日、同業ナノ・ディメンションから1株当たり16.50ドルの現金による一方的な買収提案を受けたことを確認した。
この取引はストラタシスを約11億ドル(約1560億円)と評価するもの。すでにストラタシス株14%を保有し筆頭株主のナノは、23日にこの提案を発表していた。1株当たりの提示額はストラタシスの22日終値を26%上回る。
ストラタシス取締役会は7月、ナノによる1株25ドルの部分公開買い付けを全会一致で拒否。スリーディー・システムズからの修正買収提案も9月に退けた。同月28日には、株主がデスクトップメタルとの合併計画を承認しなかったことを受け、ストラタシスは戦略的代替案の検討を開始すると発表している。
同社は発表文で、「当社の戦略的検討のプロセスがいかなる取引やその他の戦略的結果をもたらすという保証はない」と指摘した。
7月のピーク以降、ストラタシス株は4割近く下げている。