概要:米国の住宅価格は9カ月連続で上昇し、過去最高を更新した。S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめたデータで明らかになった。供給不足が根強く続く中、物件を巡って争奪戦の様相を呈している。
10月の全米ベース住宅価格指数は前月比0.6%上昇-前年比4.8%上昇
主要20都市のうち前年比で値下がりしたのはポートランドのみ
米国の住宅価格は9カ月連続で上昇し、過去最高を更新した。S&P・コアロジック/ケース・シラーがまとめたデータで明らかになった。供給不足が根強く続く中、物件を巡って争奪戦の様相を呈している。
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統計発表元であるS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズの商品、実物・デジタル資産担当責任者、ブライアン・ルーク氏は発表文で「米住宅価格の伸びは10月、年率ベースで今年最高に加速した」と指摘。「住宅価格は全米各地で広範に上昇している。主要20都市のうち19都市で値上がりした」と記した。
都市別で見ると、デトロイトが前年比8.1%上昇と最大の値上がり。このほかサンディエゴが7.2%、ニューヨークが7.1%それぞれ上昇した。主要20都市のうち住宅価格が前年比で下げたのはオレゴン州ポートランドのみだった。