概要:紅海とスエズ運河を定期的に通航するコンテナ船の半数が、攻撃の脅威を理由に今はこのルートを避けていることが新たな業界データで明らかになった。
アフリカ迂回ルート、スエズ運河利用するより25%長く時間かかる
消費者にとってはあらゆる物価の上昇につながる可能性
紅海とスエズ運河を定期的に通航するコンテナ船の半数が、攻撃の脅威を理由に今はこのルートを避けていることが新たな業界データで明らかになった。
物流会社フレックスポートがまとめたデータでは、合わせて430万個のコンテナを運ぶ能力を持つ299隻の船舶が航路を変更したか変更する計画であることが示されている。この数は1週間前から約倍増し、世界全体の輸送能力のおよそ18%に相当する。
フレックスポートによれば、アフリカを迂回(うかい)するルートはアジアと欧州を結ぶ近道であるスエズ運河を利用するよりも最大25%長く時間がかかる。こうした状況が続けば、コストはさらに高くなり、消費者にとってはスニーカーから食品、石油に至るあらゆる物価の上昇につながる可能性がある。