概要:19世紀に米国で起きたゴールドラッシュの際、つるはしやシャベルなど金の採掘道具のメーカーが大成功を収めた。こうした銘柄に投資する「ピック(つるはし)・アンド・シャベル」戦略が、これまで以上に暗号資産(仮想通貨)の世界で展開されている可能性がある。
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2023年12月28日 10:44 JST
仮想通貨採掘企業マラソンは11日続伸-その間に2倍余り値上がり
ライオット、コインベース、マイクロストラテジーも大幅上昇
仮想通貨マイニング業者は、ビットコインの生産増加に向け事業を拡大している。米規制当局がにビットコイン現物投資型の上場投資信託(ETF)を承認したら、ビットコインの需要が急増すると期待しているためだ。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリストは、今後2週間以内に米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物ETFを承認すると予測している。
マラソン株は11営業日続伸し、その間に2倍余りの31.07ドルとなった。ビットコインが2021年11月に過去最高値を記録した時、株価は80ドルを超えたこともあった。
S3の予測分析担当マネジングディレクター、イーホリ・ドゥサニウスキー氏は、マイニング銘柄の上昇が続けば、さらに買い圧力が強まるとともに、ショートスクイーズ(踏み上げ)が発生し、株価がさらに押し上げられる可能性があるとの見方を示した。
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