概要:中国の国際線航空はさらに回復する見通しだ。同国の航空当局は週間ベースの国際線フライト数が年末までに新型コロナウイルス流行前の約80%に達すると見込む。
2024年1月4日 19:29 JST
国際線、年末までにコロナ前の約80%まで回復と予想
国際線は週間ベースで6000便に拡大へ、現在は4600便余り
中国の国際線航空はさらに回復する見通しだ。同国の航空当局は週間ベースの国際線フライト数が年末までに新型コロナウイルス流行前の約80%に達すると見込む。
中国民用航空局(CAAC)が年次作業部会後に発表した資料によれば、国際線は現在の週4600便余りから2024年末までに同6000便に拡大する可能性がある。23年初頭は同500便を下回っていた。
CAACはさらに、米国行きの直行便を「大幅に増やす」方針も明らかにした。それ以上の詳細についての言及はなかったものの、23年11月に行われた米中首脳会談の合意の一環とみられる。
中国人の海外旅行に対する意欲は新型コロナ対策に伴う規制撤廃以降、回復が遅れている。航空輸送能力の不足や地政学的な緊張、消費者心理に打撃を与えている経済見通しの弱さなどが障害となっている。
中国と米国を結ぶ直行便の再開は特に停滞している。CAACによれば23年末までに同直行便は週間当たり63便。コロナ禍前は340便だった。
CAACは今年の旅客数は国内・国際線合わせて6億9000万人と、23年比で11%増加を見込んでいる。