概要:ゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門は、保険販売を手がけるDOXAインシュアランス・ホールディングスのレバレッジドバイアウト(LBO)に関連する資金調達で、ダイレクトレンダー(直接融資業者)グループから5億ドル(約720億円)の融資パッケージを確保した。
ゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門は、保険販売を手がけるDOXAインシュアランス・ホールディングスのレバレッジドバイアウト(LBO)に関連する資金調達で、ダイレクトレンダー(直接融資業者)グループから5億ドル(約720億円)の融資パッケージを確保した。
DOXAはタームローン2億2300万ドルの提供を受けた。事情に詳しい関係者1人が明らかにしたもので、5000万ドルの回転信用枠も設定されたという。
今回の融資は、アレス・マネジメント、ゴラブ・キャピタル・パートナーズ、KKRが共同で主導したと、同案件に詳しい複数関係者が部外秘の情報だとして匿名を条件に語った。
関係者によると、直接融資グループは、ディレイド・ドロー・タームローン(借り手が契約期間に融資総額からあらかじめ決められた額を引き出せるタームローン)2億2100万ドルの形で調達資金のほぼ全額に対してコミットした。追加資本へのアクセス提供が目的という。
ゴールドマン、アレス、ゴラブ、KKR各社の関係者はいずれもコメントを控えた。DOXAの広報はコメントしなかった。
関係者によると、DOXAのLBOは昨年に完了。全般的に合併・買収(M&A)が低調な中で、ヘルスケア分野の新規案件はプライベートエクイティー(PE、未公開株)にとって明るい兆しとなっている。