概要:イエレン米財務長官は5日、米経済はソフトランディングを達成したとの見解を示した。労働市場に著しい打撃を及ぼさずに高インフレが抑制されるのは、歴史的に見て異例。
「賃金の伸びは今や物価上昇率を上回っている」-CNNで発言
景気やインフレがたどった軌道、金融政策が適切だったこと示唆
イエレン米財務長官は5日、米経済はソフトランディングを達成したとの見解を示した。労働市場に著しい打撃を及ぼさずに高インフレが抑制されるのは、歴史的に見て異例。
イエレン氏はCNNとのインタビューで、「今見られる状況はソフトランディングと表現できると考える。これが続くことを期待している」と述べた。
昨年12月の米雇用統計では雇用者数の伸びが加速し、賃金の上昇率は市場予想を上回った。米利下げ時期が迫っているとの観測が後退した。
米雇用者の伸び加速、賃金は予想上回る上昇-労働市場の堅調持続 (4)
「賃金の伸びは今や物価上昇率を上回っている」と同氏は発言。「米労働者は前進しており、中所得世帯の進展が非常に顕著だ」と話した。
米金融当局がどう進むべきかについてはコメントを控えたが、当局は金融政策をうまく運営してきたと、イエレン氏は指摘。
「労働市場と景気、インフレがたどってきた軌道は、同当局による一連の決定が適切だったことを示唆している」と続けた。