概要:韓国の半導体メーカー、SKハイニックスの技術の進化・改善に伴い、同社の企業価値は今後3年で倍増する可能性が高い。郭魯正(クァク・ノジョン)最高経営責任者(CEO)はそう予想している。
エヌビディアのAIアクセラレーター向けHBM供給でリード
DRAMの減産方針、1-3月に変更される可能性-郭CEO
韓国の半導体メーカー、SKハイニックスの技術の進化・改善に伴い、同社の企業価値は今後3年で倍増する可能性が高い。郭魯正(クァク・ノジョン)最高経営責任者(CEO)はそう予想している。
ハイニックスは昨年12月、韓国企業の時価総額ランキングで最大のライバル企業であるサムスン電子に次ぐ2位に浮上。人工知能(AI)向け半導体の需要急増が追い風となった。米エヌビディアのAIアクセラレーターにはハイニックスの高帯域幅メモリー(HBM)が幅広く使われており、同社はサムスンや米同業マイクロン・テクノロジーよりも優位に立っている。
郭氏(58)は米ラスベガスで開催されているテクノロジー見本市「CES」で、「HBMを市場に提供している企業は3社だけだ。私が断言できるのは、当社はこの分野で明らかなリーダーだということだ」と述べた。
さらに、メモリー需要の落ち込みに対応するため実施した減産の緩和を検討するかどうかとの質問に対し、ハイニックスは製品ごとに異なる戦略で柔軟に対応すると説明。「DRAMは、1-3月(第1四半期)に減産方針が変更される可能性があり、NAND型フラッシュメモリーについても上期以降に同様の措置が取られるだろう」と語った。
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