概要:シティグループは、ウォール街で最も愛されていない米大手銀行株の座をモルガン・スタンレーに明け渡した。
銀行株アナリストが24年の投資判断を再設定する中で、シティはウルフ・リサーチなどから評価の引き上げを受けた。ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイク・メイヨー氏は、シティを今年のトップピックに挙げ、今後数年間で株価は2倍になり得ると予想した。
現在、複数のアナリストがシティ株の買いを推奨しており、目標株価は今後1年で約8%の上昇を想定した水準にある。
一方、モルガン・スタンレー株に対するアナリストの投資判断は「ホールド」が過半数を占め、「売り」はない。平均目標株価は今後1年間で約3%の上昇を見込む水準。同行では今月、ジェームズ・ゴーマン氏の後任としてテッド・ピック氏がCEOに就任した。
HSBCのマルティネス氏によれば、資本市場ビジネスの回復が見込まれる中では、モルガン・スタンレーよりもゴールドマン・サックス・グループの方が良い投資先だという。
シティを含む米銀大手4行は12日に決算を発表する。