概要:米証券取引委員会(SEC)は10日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインについて、現物投資型の上場投資信託(ETF)の上場申請を承認した。
コンテンツにスキップする
2024年1月11日 6:36 JST
ブラックロックやインベスコ、フィデリティに11日の取引開始認める
「ビットコインを是認したり推奨したりしていない」とSEC委員長
米証券取引委員会(SEC)は10日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインについて、現物投資型の上場投資信託(ETF)の上場申請を承認した。
現物投資型ETFが初めて承認されたことにより、暗号資産で時価総額トップのビットコインへのアクセスがウォール街にとどまらず広く拡大すると予想される。約1兆7000億ドル(約247兆円)規模のデジタル資産セクターにとって、歓迎すべき画期的な出来事といえる。
SECは「グレースケール・ビットコイン・トラスト」(銘柄コード:GBTC)のほか、ブラックロック、インベスコ、フィデリティといった資産運用大手やヴァルキリーなど比較的規模の小さい会社からの上場申請を承認し、11日からの取引開始を認めた。
ビットコイン現物投資型ETFをSECが承認したという虚偽の投稿がX(旧ツイッター)のSEC公式アカウントに一時表示され、SECがそれを否定した翌日に正式発表される展開となった。
SECのゲンスラー委員長は声明で、「きょう特定のビットコイン現物投資型ETFの上場と取引を承認したとはいえ、われわれはビットコインを是認したり推奨したりしてはいない。暗号資産に価値が連動する商品やビットコインに関わる無数のリスクについて、投資家は慎重であり続けるべきだ」と見解を表明した。
SECの決定を受け、アジア時間11日午前の取引で、ビットコインの価格は4万7000ドル台に乗せ、一時3.1%高の4万7397ドルを付けた。