概要:1月のニューヨーク連銀製造業景況指数は前月から大幅に低下し、2020年5月以来の低水準となった。受注と出荷の落ち込みが響いた。全米で製造業者が低迷にあえいでいる状況と整合する内容となる。
2024年1月16日 23:26 JST
1月の指数はマイナス43.7、前月から29.2ポイント低下
新規受注が38ポイント低下のマイナス49.4-20年4月以来の低水準
新規受注の指数は38ポイント余り低下してマイナス49.4と、2020年4月以来の低水準となった。出荷の指数は昨年8月以来の大幅な落ち込み。従業員数の指数はマイナス幅が縮小した。
6カ月先の景況見通し指数は3カ月ぶりの高水準に上昇。製造業が弱い水準で安定することを示唆している。設備投資の見通しを示す指標は昨年4月以来の高水準に上昇し、投資の持ち直しを示した。
仕入れ価格の指数は3カ月ぶりの高水準となった一方、販売価格の指数は前月に比べて若干鈍化した。
NY連銀製造業景況指数は過去2年余り毎月の変動が大きく、昨年7月以降は拡大と縮小の間を行き来していた。 米供給管理協会(ISM)が先に発表した昨年12月の製造業総合景況指数は、14カ月連続で縮小圏にとどまった。
米ISM製造業総合景況指数、14カ月連続で縮小圏-受注が軟化 (2)