概要:米ベライゾン・コミュニケーションズは、企業サービス部門の評価額を58億ドル(約8600億円)引き下げる。
米ベライゾン・コミュニケーションズは、企業サービス部門の評価額を58億ドル(約8600億円)引き下げる。
ベライゾンは17日の届け出で、今回ののれん代減損について、「恒常的な軟化、ならびに競争・マクロ経済面での圧迫継続」が理由だと説明した。減損処理の結果、同部門ののれん残高は2023年末時点で17億ドル。
減損は、銅線や光ファイバーを通じた企業向け固定通信サービスを提供する従来型の有線通信事業に関連している。モバイルサービスが急増する中で、そうした有線通信事業分野の需要は大きく鈍化している。
ブルームバーグ・インテリジェンスによれば、ベライゾンの有線事業の売上高は昨年7-9月(第3四半期)に8.1%減少。2024年も低調に推移する可能性が高い。
企業サービス部門の昨年7-9月期の売上高は75億ドルで、前年同期比4%減。市場予想も若干下回っていた。