積水ハウスが米住宅企業買収、総額7262億円－現地で事業展開加速

2024年1月18日 20:24 JST

ＭＤＣの株式100％を取得、主に主要取引行からの借り入れで調達

• 米第５位の住宅建設企業に－ＭＤＣは16州34都市で戸建て事業

積水ハウスは18日、現地子会社を通じて米国で戸建て事業を展開するＭ．Ｄ．Ｃ．ホールディングス（ＭＤＣ）を１株当たり63ドル、総額49億1400万ドル（約7262億円）で買収すると発表した。

１株当たりの買収価格はＭＤＣの17日の株価終値を約19％上回る水準となる。ＭＤＣ株100％を買収する予定で、手続きは2024年上期に完了する予定だ。

コロラド州デンバーに本社を構えるＭＤＣは、16州34都市で住宅建設事業に取り組んでおり、多様化ニーズに対応できる商品群を持っていることが強みだという。積水ハウスはこれまで米国内８州で事業を展開。南東部への拡大を目指しており、ＭＤＣの買収により米事業の展開に弾みをつける。

同社の仲井嘉浩社長は18日の記者会見で、これまで米国内で21位だったが買収により５位に高まるとの見通しを示した。買収に必要な資金は主に主要取引銀行からのブリッジローンで調達し、実施後に長期の借り入れへの切り替えを目指すとしている。