概要:米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、インフレ鈍化が続けば利下げの議論を行うに値するだろうと述べた。米金融当局は会合ごとに判断するとも強調した。
インフレに関し予想超える進展続けば、考慮に入れなければならない
市場参加者は金利の軌道を見極める上で経済データを注視すべきだ
米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、インフレ鈍化が続けば利下げの議論を行うに値するだろうと述べた。米金融当局は会合ごとに判断するとも強調した。
総裁は19日のCNBCとのインタビューで、「インフレに関して予想を超える速さの驚くべき進展が続けば、景気抑制の度合いを決める上でそれを考慮に入れなければならない」と述べた。
3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合までには、まだ数週間分のデータ公表があると強調。市場参加者は金利の軌道を見極める上で、政策当局者の発言でなく経済データを注視するべきだと指摘した。
「根本的にはデータに関する話だ。2%のインフレ目標に向かう軌道にあるとの明確な証拠を得れば、当局は景気抑制の度合いを緩和できるようになる」と述べた。グールズビー総裁は今年のFOMCで議決権を持っていない。
過去1年間にインフレに関して進展があったとも指摘し、米経済はリセッション(景気後退)を引き起こすことなく2%目標を達成する「黄金の道」に依然乗っているとの見解をあらためて示した。