概要:米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューなど百貨店チェーンを所有するHBCは、13億ドル(約1930億円)のローンの借り換えに向けて取り組んでいる。手元資金の拡充につながる動きで、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。
13億ドルの資産担保ローン、10月に返済期限
さらに約5000万ドルの資金調達も交渉中-関係者
米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューなど百貨店チェーンを所有するHBCは、13億ドル(約1930億円)のローンの借り換えに向けて取り組んでいる。手元資金の拡充につながる動きで、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。
カナダの老舗百貨店ハドソンズ・ベイも経営するHBCは、資産担保ローンの返済期限を10月に控える。
関係者が部外秘情報だとして匿名を条件に明らかにしたところによれば、HBCはさらに、約5000万ドルの資金調達についても潜在的な投資家と交渉している。この資金調達は、2020年後半に最初に設定された有担保上位タームローン(1億5000万ドル)の下で行われる見通しだが、現在交渉中であり、計画が変わる可能性もあるという。
HBCはコメントを控えた。20年のローンの幹事を務めたパスライト・キャピタルに取材を試みたが返答はなかった。
小売業はここ数年の金利上昇で最も打撃を受けているセクターの一つ。景気と個人消費の減速が予想されており、小売業界への風当たりは強まっている。