【欧州市況】株上昇、ＥＣＢ政策や米ＧＤＰ統計手掛かり－国債上昇

25日の欧州株はストックス欧州600指数が0.3％上昇した。テクノロジー株が上昇した一方、自動車株は下落した。この日は企業決算に加え、欧州中央銀行（ＥＣＢ）による３会合連続の政策金利据え置きや、予想以上の伸びを示した米国内総生産（ＧＤＰ）など、材料の多い一日となった。

欧州債市場ではＥＣＢの利下げ見通しが加速、４月にも初回利下げを織り込む見方が強まっている。ＥＣＢ政策発表後のラガルド総裁の発言が市場予想以上にハト派的と受け止められた。

ラガルドＥＣＢ総裁、夏の利下げ「可能性高い」の発言を再確認

スワップが示唆するところによれば、４月までの利下げ確率は90％に近い。ＥＣＢの政策判断発表前は60％だった。今年のＥＣＢの利下げは計142ｂｐが想定されている。前日からは10ｂｐの拡大となった。

ドイツ債の利回り曲線はスティープ化。２年債利回りは10ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）低下して2.61％と、約１週間ぶりの低水準だった。

1月25日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）

株	終値	前営業日比	変化率
ストックス欧州株600	478.53	+1.44	+0.30%
英ＦＴ100	7,529.73	+2.06	+0.03%
独ＤＡＸ	16,906.92	+17.00	+0.10%
仏ＣＡＣ40	7,464.20	+8.56	+0.11%

債券	直近利回り	前営業日比
独国債2年物	2.62%	-0.09
独国債10年物	2.29%	-0.05
英国債10年物	3.98%	-0.03