ユーロ圏、リセッション回避－23年10－12月はゼロ成長

2024年1月30日 19:47 JST

ユーロ圏10－12月ＧＤＰのエコノミスト予想は0.1％減だった

• イタリアとスペインは堅調、ドイツは前期比0.3％減

ユーロ圏経済は予想に反し、新型コロナウイルス期以降で初のリセッション（景気後退）を免れた。イタリアとスペインの堅調な景気がドイツ経済の低迷を補った。

30日に発表された2023年10－12月（第４四半期）のユーロ圏域内総生産（ＧＤＰ）は前期比変わらず。エコノミスト予想は0.1％減だった。

統計は今年に入ってからも弱さが続いたことを示唆している。特にユーロ圏最大の経済大国であるドイツの不振が目立つ。しかし、全体としては欧州中央銀行（ＥＣＢ）が望んでいたソフトランディングが示されている。利下げ時期が早まることはなさそうだ。

ドイツの10－12月期国内総生産（ＧＤＰ）は前期比0.3％減だった。７－９月（第３四半期）はゼロ成長と、マイナス0.1％から改定され、リセッションを免れた。

• ドイツ、10－12月ＧＤＰは前期比0.3％減－予想に一致

Ｉｆｏ経済研究所によると、今年１－３月（第１四半期）は0.2％縮小の見込み。

イタリアの第４四半期ＧＤＰは 0.2％増。予想は横ばいだった。スペインは0.6％増と予想の0.2％増を上回った。

フランスはゼロ成長で予想に一致。７－９月も0.1％縮小からゼロ成長に改定された。