概要:FXCCの出金拒否、評判、そして警察による摘発の事件について検証。

「スプレッド0pips」「最大レバレッジ1:1000」「最低入金額0」──。
この条件を見て、少しでも興味を持ってしまうFXトレーダーは多いでしょう。
私たちは常に、より有利な条件、より速い約定、より大きな自由度を求めてブローカーを探しています。しかし、その魅力的すぎる条件の裏側に、取り返しのつかない落とし穴が潜んでいるとしたら──。
今回、徹底的に検証するのは「FXCC」です。
一見すると、長年の運営歴があり、もっともらしいライセンスを持つ老舗ブローカーのように見えます。しかし、WikiFXに集まる口コミや独自調査のデータを紐解くと、そこには「出金拒否」「警察による摘発」「法的な責任逃れ」といった、利用者にとって深刻な実態が明らかになってきました。

間違った業者選びは、資産を失うリスクすらあります。WikiFXでは、各業者のライセンス情報、規制状況、利用者の口コミ評価まで幅広く網羅し、信頼性の高いFX業者を見極めるための情報を徹底的に比較・検証しています。
あなたにぴったりの業者がきっと見つかる、FXCCに関するより詳しい情報はこちらこちらからご覧いただけます。

FXCCの安全性を語る上で、最も重要なのが「ライセンスの使い分け」です。
FXCCは複数の地域で異なる法人・ライセンスを掲げていますが、ここは多くのトレーダーが見落としがちな最大のポイントです。
FX Central Clearing Ltd
ライセンス番号:121/10
※ヨーロッパ経済領域(EEA)の居住者のみ
Central Clearing Ltd
ライセンス番号:BFX2024085
Bonovo Road – Fomboni, Island of Mohéli – Comoros Union.
※欧州経済領域(EEA)諸国、日本、米国の居住者にはサービスは提供されません。
Central Clearing LLC
2726 LLC 2022
2, Samou Street, Amorosa Centre, 2nd Floor, Germasogeia, CY-4043 Limassol.
問題はここからです。FXCCは信頼性の高いCySECライセンスを持っていますが、日本に住むあなたが口座開設をする際、このCySECの保護は一切適用されません。 実際の契約主体となるのは、規制が比較的緩いとされる「セントビンセント」の法人です。

さらに不信感を募らせるのが、登録住所の矛盾です。
公式サイトではセントビンセントの住所を「Suite 305, Griffith Corporate Centre, Beachmont, Kingstown, St. Vincent and the Grenadines」と表記していますが、独自調査によると、実際の登記住所は「2, Samou Street, Amorosa Centre, 2nd Floor, Germasogeia, CY-4043 Limassol」になっています。 自分たちの本当の居場所すら曖昧にする業者に、大切なお金を預けることができるでしょうか?

FXCCが掲げるコモロ連合の「MISAライセンス」についても、その信頼性には大きな疑問符がつきます。
コモロ中央銀行自身が、「MISAは架空の組織であり、金融ライセンスを発行する正当な権限はない」と公式に否定しているのです。つまり、法的拘束力もなく、投資家を守る仕組みも存在しません。
なお、同じくMISAライセンスを取得している業者には、以下のような例が確認されており、いずれも金融庁からの警告やトラブル報告が絶えません。





「出金できない」。
これこそが、FXCCに関する最大の懸念点であり、数多くのトレーダーを絶望させてきた事実です。
WikiFXには現在、16件以上の深刻な被害報告が寄せられています。被害者は中国、タイ、マレーシア、インドなど、アジア全域に広がっています。
その手口は、もはやFX業者というよりは、組織的な詐欺グループのそれに近いものです。
被害報告を整理すると、非常に共通した悪質な手口が見えてきます。
このような出金のために「追加入金」を求める業者は、100%詐欺です。

入金先口座に関する不穏な情報もあります。 「入金先の銀行口座が頻繁に変更される」「指定された口座は10分以内に振り込まないと無効になる」といった指示が出されるケースです。
これは、警察の凍結を逃れるために「トバシ口座(他人名義の口座)」を使い回している典型的なサインです。このような口座に振り込んでしまった場合、資金回収はほぼ不可能になる。
「注文を決済しようとしたが、システムエラーでできなかった」 「サーバーダウン中にロスカットされた」 これらも頻繁に報告されています。
本当にサーバーが弱いだけなのか、それとも意図的に負けさせるための「プラグイン」による操作なのか。偶然とは考えにくい状況です。

2018年3月、中国の鄭州市公安局が、FXCCの代理店として活動していた「河南盈鑫金融服务有限公司」を摘発しました。 警察の発表によると、彼らの手口は以下のようなものでした。
結果、関係者は刑事拘留され、オフィスは閉鎖されました。 被害者が現場を訪れたときの写真には、警察の封印が貼られたドアと、もぬけの殻になったオフィスが写っています。
やはり、代理店単独の問題と片付けることはできません。

FXCCの悪質さが極まった事例として、あるユーザーとFXCCコンプライアンス部門とのやり取りをご紹介しましょう。
38,000ドル(約550万円)以上の出金が11ヶ月も遅延しているユーザーが、法的措置をちらつかせた際、FXCC側は驚くべき返答をしました。
「お客様はEU居住者ではないため、契約はバヌアツ共和国の法人(Central Clearing Ltd)と結ばれています。」 「したがって、紛争はすべてバヌアツの裁判所で解決される必要があります。」
「金返してほしければ、南太平洋の小さな島国(バヌアツ)まで来て裁判を起こしてみろ。できるものならな」 と、嘲笑っているのと同じです。
インドからバヌアツへの渡航費、現地の弁護士費用、言語の壁。これらを考えれば、38,000ドルの回収のために裁判を起こすのが現実的でないことは明らかです。彼らはそれを知った上で、意図的に「法的な壁」を盾にして出金を拒んでいるのです。

令和2年(2020年)3月、金融庁(関東財務局)は、FXCCの運営会社である「Central Clearing Ltd」に対し、警告を発しています。
・理由:無登録で金融商品取引業(勧誘行為)を行っていたため
日本の法律を無視し、無登録で営業を続ける業者に「安全性」など期待できるはずがありません。金融庁の警告リストに載るということは、それだけで「関わってはいけない業者」の証明書のようなものです。

ここまで、FXCCの出金拒否、評判、そして過去の事件について検証してきました。
結論は一つです。
FXCCでの口座開設・入金は、絶対におすすめしません。
FXで最も重要なのは、「勝てるかどうか」ではありません。
「万が一のトラブルの際に、資金が守られるかどうか」です。
「安全性」こそが、長く勝ち続けるための最強の戦略です。
ぜひ、WikiFXを活用し、本物の優良業者を見極める目を養ってください。


「詐欺に遭うのは、知識がない人だけ」 もし、そう思っているなら、一度立ち止まって考えてほしい。

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優良業者と悪徳業者の両方が含まれているため、選ぶ際には十分に注意してください。