概要:EBC英国法人が元取締役による資金流用を主張し、74.7万ポンドを償却しました。損失規模やFCAライセンス、FX業者としての安全性を検証します。

金融規制を受けるFX業者であっても、内部管理上の問題が起きないとは限りません。今回注目されているのは、EBC Financial Groupの英国法人が年次報告書で明らかにした資金問題です。
EBC Financial Group (UK) Ltdは、2023年9月期の財務諸表で、元取締役が会社の銀行口座から資金を流用したとして、74.7万ポンドを償却したと説明しました。
同社は、当局による調査が進められており、法的措置を検討しているとしています。ただし、対象となる元取締役の氏名は開示していません。また、具体的な捜査機関、立件の有無、司法判断なども公表資料からは確認できません。

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資金問題の総額は、74.7万ポンドだけではない可能性があります。
2024年9月期には71.75万ポンド、2025年9月期には119万ポンドを超える「例外費用」が計上されました。仮にこれらをすべて資金流用問題に関連する費用として合算すると、総額は約266万ポンド、約353万ドルになります。
しかし、2024年と2025年の資料では、これらの例外費用を「元取締役が流用した資金」とは明記していません。弁護士費用、調査費用、回収不能額などが含まれている可能性もありますが、詳しい内訳は不明です。
EBC英国法人の2025年9月期売上高は前年から約200%増加し、約40万ポンドとなりました。一方、最終損失は約160万ポンドに達しています。
赤字額は売上高を大きく上回っていますが、その全額が今回の資金問題に起因すると確認されたわけではありません。今後の財務諸表や同社の追加説明により、例外費用の内訳が明らかになるかが焦点となります。
英国Companies Houseでは、2023年9月期、2024年9月期、2025年9月期の財務諸表が2026年6月から7月にかけて相次いで提出されています。
EBC Financial Group (UK) Ltdは、英国金融行動監視機構(FCA)の認可を受けており、登録番号は927552です。ただし、英国法人が提供するCFD口座は適格顧客およびプロ顧客向けで、一般個人投資家には提供していません。
公表資料では、今回の問題が顧客の分別管理資金に関係しているのか、出金対応に影響を与えたのかは明らかにされていません。現時点で、出金拒否や顧客損失が発生したと断定できる情報も確認されていません。
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