概要:欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は24日、現在の成長見通しにはリスクがあり、ユーロ圏経済は現在の予想よりも悪化する可能性があると述べた。
欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は24日、現在の成長見通しにはリスクがあり、ユーロ圏経済は現在の予想よりも悪化する可能性があると述べた。
デギンドス副総裁はスペインで開催されたイベントで、インフレ、世界経済のモメンタム鈍化、金融政策そのものから、ユーロ圏経済はおそらく今年下期に停滞しており、10-12月(第4四半期)も7-9月と同様のパフォーマンスになるだろうと語った。
その上で「リスクは下向きだ」と述べ、「もしかい離があれば、経済成長はわれわれの予想を下回る可能性がある」とした。
9月に発表されたECBの最新予測では、ユーロ圏の成長率は今年0.7%、2024年は1%と見込まれている。これはブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値を上回っている。新たな予測は政策委員会の次回会合が開催される12月14日に公表される。
デギンドス氏は、現在の金利水準が十分に長く維持されれば、インフレ率を2%の目標に下げることができると改めて強調した。
市場では、早ければ来年4月にも最初の利下げが行われるとの見方が出ているが、大半の当局者は利下げ時期に関する言及を避けている。