概要:金利がピーク水準に達したとの見方が広がる中、株式投資への資金流入は約2年ぶりの規模に拡大した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のマイケル・ハートネット氏が指摘した。
2週間で約400億ドルが流入、22年2月以降で最高に
ハートネット氏はなお弱気、BofAの逆張り買いシグナルも消滅
金利がピーク水準に達したとの見方が広がる中、株式投資への資金流入は約2年ぶりの規模に拡大した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のマイケル・ハートネット氏が指摘した。
EPFRグローバルのデータを引用したハートネット氏のリポートによると、世界の株式ファンドには11月21日までの2週間で約400億ドル(約6兆円)と、2022年2月以来の大規模な資金が流入した。ただし流入額は現金ファンドが引き続きトップで、年初来では約1兆2000億ドルが流入した。株式ファンドは同1430億ドル。債券ファンドは総じて資金流出となっている。
S&P500種株価指数は年初から19%程度上昇しているものの、ハートネット氏は株式に対して弱気な見方を崩していない。上昇幅の広がりに加え、株や高利回り債、新興国債への資金流入加速で、BofA独自の「ブル・ベア」指標はもはや逆張りの買いシグナルを発していないと、ハートネット氏は述べた。