概要:米国債相場はアジア時間24日の取引で下落した。政府債の世界的な供給増加を巡る懸念や米欧などの金融当局が金利をより高くより長く据え置く可能性で下げた欧州債市場の流れを引き継いだ。23日の米国市場は感謝祭の祝日で休場だった。
2023年11月24日 15:05 JST
米10年債利回りは一時6bp上昇の4.46%-アジア時間の取引
新規の純借り入れに対する制限を停止するドイツの動きが響く
今月に入って急上昇していた世界の政府債相場には失速の兆候が見られる。米国や欧州、オーストラリアの金融当局者は、引き続き高水準にあるインフレを受け、利下げへの転換よりも景気抑制的な政策の維持が必要となる可能性があるとの見解を示唆している。
JPモルガン・アセット・マネジメントの債券ポートフォリオマネジャー、ジェーソン・パン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、米欧などの金融政策運営の見通しに関し、「利下げよりもより長期に安定的に保つという話だ」とし、「人々は既に利下げを織り込んでいる。実際にはそれとは逆に短期的にはペイントレード(痛みを伴う取引)だ」と話した。