概要:香港の富豪、李沢楷(リチャード・リー)氏が経営権を握る通信・メディアサービス会社PCCWは、ファイバー事業の少数株主持ち分の相当部分を約10億ドル(約1500億円)で売却することを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
2023年11月24日 15:46 JST
香港の富豪、李沢楷(リチャード・リー)氏が経営権を握る通信・メディアサービス会社PCCWは、ファイバー事業の少数株主持ち分の相当部分を約10億ドル(約1500億円)で売却することを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
非公開情報だとして関係者が匿名で語ったところでは、香港上場のPCCWは取引の可能性について金融アドバイザーと協力している。関係者によれば、中国の投資家や中東の政府系ファンドが同社の資産に関心を示しているという。
関係者によると、持ち分売却で得た資金は事業支援と債務圧縮に充てられる見込み。依然として検討中であり、話し合いが合意に至らないこともあり得ると関係者は語った。
PCCWの担当者はコメントを控えた。
24日の香港市場で、PCCW株は一時2%高を付けた。今年に入り14%余り上昇し、同社の時価総額は約40億ドルとなっている。