概要:アドビが集計したデータによると、ネット通販の大型セール「サイバーマンデー」(今年は11月27日)の売上高が前年比9.6%増の124億ドル(約1兆8400億円)に達した。1日のネット通販の売上高としては過去最高となった。「コロナ貯蓄」の減少や高金利ににもかかわらず、米個人消費がなお底堅さを維持していることを示した。
アドビが集計したデータによると、ネット通販の大型セール「サイバーマンデー」(今年は11月27日)の売上高が前年比9.6%増の124億ドル(約1兆8400億円)に達した。1日のネット通販の売上高としては過去最高となった。「コロナ貯蓄」の減少や高金利ににもかかわらず、米個人消費がなお底堅さを維持していることを示した。
アドビは年末商戦の皮切りである感謝祭の翌日の「ブラックフライデー」の販売好調や後払い決済サービス「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レイター)」の利用拡大を踏まえ、サイバーマンデーの売上高見通しを上方修正していた。
「サイバーマンデー」見通し引き上げ、商戦滑り出し順調-アドビ (1)
アドビ・デジタル・インサイツのリードアナリスト、ビベック・パンディヤ氏は「今年の年末商戦はモノからサービスへの消費シフトや生活費高騰といった不透明感がくすぶる中でのスタートとなった」と指摘。「しかし、サイバーウィーク期間中の記録的なオンライン消費は、ディスカウントが消費者の需要に与える影響を示している」と述べた。
アドビによると、サイバーウィーク(感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間)全体の売上高は前年比7.8%増の380億ドル。ブラックフライデーは予想を上回る前年比7.5%増の98億ドル、感謝祭は5.5%増の56億ドル。