概要:ソニーグループのインド子会社と同国メディア大手ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズの合併計画は来月21日の正式な期限を待たず、来週にも成否が判明する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
合併後の企業を誰が率いるかを巡り行き詰まり-関係者
ジー・エンターテインメントは同社CEOをトップとするよう主張
そのような状況となった場合、期限までに懸案全てを片付けるには十分な時間がないため、合併計画の取りやめを意味することになると、関係者が非公開情報であることを理由に匿名を条件に語った。
関係者の話では、ジー側は双方が2021年に合意していたように、合併後の企業のトップを創業者の息子であるプニット・ゴエンカ最高経営責任者(CEO)とするよう主張しているのに対し、ゴエンカ氏を巡る規制上の調査を踏まえ、ソニーは同氏の起用に危惧を抱いているという。
ジーの担当者は電子メールでの回答で、経営トップを誰にするかの問題には触れず、取引の全必要条件をタイムリーにまとめるため「活発に取り組み」、その大部分は完了したと説明。ソニーとは「定期的に」連絡を取り合っているとした。ソニーの担当者にコメントを求めたが返答はなかった。
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