概要:ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は29日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を5.5%に据え置くことを決定した。その一方で、来年利上げが再開されるリスクの高まりを示唆し、ニュージーランド・ドル相場は一時1%上昇した。
ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は29日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を5.5%に据え置くことを決定した。その一方で、来年利上げが再開されるリスクの高まりを示唆し、ニュージーランド・ドル相場は一時1%上昇した。
若干高めのキャッシュレートの軌道と、2025年半ばまで利下げはないとの見通しを中銀の予測は示した。インフレ率は24年7-9月(第3四半期)に1-3%のレンジに戻ると予想した。
ブルームバーグが調査したエコノミスト全員が政策金利の据え置きを予想していた。
中銀声明の他の主な内容は次の通り。
CPIが予想より強い場合は利上げ必要になる可能性
インフレ率は引き続き高過ぎる
金融政策委員会(MPC)はインフレ圧力の継続を警戒
OCRは景気抑制的な水準に長期間とどまる必要
景気のペース観測のためデータを待つことが適切