概要:オーストリアの大物実業家、 レネ・ベンコ氏の不動産帝国傘下の企業に対し、多くの金融機関がエクスポージャーを保有しているが、米銀シティグループもリストに名を連ねていることが明らかになった。
1億ユーロの融資ファシリティーを約束したコンソーシアムに加わる
シグナのグループ企業、電子商取引SSUは1カ月前に破産申請した
オーストリアの大物実業家、 レネ・ベンコ氏の不動産帝国傘下の企業に対し、多くの金融機関がエクスポージャーを保有しているが、米銀シティグループもリストに名を連ねていることが明らかになった。
ブルームバーグの集計データによれば、1カ月前に破産申請した電子商取引会社シグナ・スポーツ・ユナイテッド(SSU)に対し、1億ユーロ(約162億円)相当の融資ファシリティーを約束したコンソーシアムにシティも加わっていた。
不動産帝国の中核となる持ち株会社シグナ・ホールディングがSSUの存続に不可欠な資金の手当てから手を引き、同社は破産申請に追い込まれた。
シティの広報担当者は、コンソーシアムに同行が加わっていたことを認める一方、それ以上の詳細を明らかにしていない。
シグナのグループ企業に対し、イタリアのウニクレディトやオーストリアのライファイゼン・バンク・インターナショナルなど欧州の多くの金融機関がエクスポージャーを保有しているとブルームバーグが先に伝えていた。