近く利下げする見通しはない､金利は長期的に高水準維持へ-英中銀委員

イングランド銀行（英中央銀行）の金融政策委員会（ＭＰＣ）メンバー、ハスケル委員は英中銀が近く金融政策を緩和させる見通しはないと述べ、金利は「多くの人が予想している以上に長く、高く維持する」必要があるとの考えを示した。

ハスケル氏が28日にウォーリック大学で行う講演の原稿によれば、同氏は「インフレ率が低下すれば、金利をすぐに引き下げることができる」というのは正しくないと述べた。さらに英労働市場は引き続き「歴史的に逼迫（ひっぱく）した状態」だという。

ハスケル氏は９人のＭＰＣメンバーの中で特にタカ派寄りとして知られている。

同氏は過去のインフレに追いつくために賃上げを求めれば、賃金上昇圧力は続く可能性があると警告。「労働者がインフレ加速を予想し、これまでの実質的な賃金水準の回復を期待するならば、さらなる賃上げを求めるかもしれない」と述べた。